○ガッシュの選択
友か?世界か?
というか、リィエンという友一人の命か、その他大勢の友の命か?
大切な命一つと大切な命多数という選択を迫られたガッシュ。
当然多数の生命を優先するべきだが、一人の友であっても見捨てた時点でガッシュは必要とあれば仲間を見捨てる奴という小さな不信のしこりが残る。
一度仲間を犠牲にすれば、それが正当化され、違う場面でもより容易に仲間を切る口実になり、やがてそれは権力に名を変える。
まさに、ここは優しい王様たる資格がガッシュにあるかどうか資質が問われる正念場だ。
ガッシュは、もちろん!どちらも選ばず、第3の選択、ファウードを復活させリィエンを救い、同時に皆の力を合わせて復活したファウードを魔界に帰す方法を探り、世界を守り通すという決断を下す。
誰も見捨てないという与えられた選択肢からは選択しないという選択が、自分が傷つかないための逃げで至った結論ではなく、問題と正面から向き合い考えた末に出した答えだ。自ら責任ある代案を提示し賛同を得、不可能と思われる方法を可能にするのに最も必要なこと、仲間の志気を高め結束を固め、それを可能だと皆に信じさせることに成功したガッシュは、王たる試練を見事クリアした。
ふう、良かった良かった。
いやー、世界を救うためには、リィエンが死んでもしょうがないとか、敵になったウォンレイを倒すしかないとかいう話になったら、どうしよ?と一抹の不安があったので、ほっとしました(笑)。
○ウォンレイの選択
一方、愛するリィエンを救うため悪に荷担したウォンレイは、そうしないで済む代案を考えたり誰かに相談し救援を求めたりして、何とか正義を貫く道を見いだせないまま、相手の出した2者択一の狭い選択肢にはまり思考停止した時点で、王たる資格を失ってしまったわけだ。
一見、男として、恋人としては合格してそうだが、ここまで見る限りではそうとは言えない。ファウードが復活して人間世界が崩壊したらリィエンが生き残れないだろうし、仮に敵の傀儡として二人が生き残ったって、正義を貫いた罪無き人の犠牲の上に、幸福を築けるはずもない。このままでは二人の未来にあるのは暗い堕落と破滅だけなのに。
「正義」とは正しい行いのことなのだが・・・・ウォンレイ。
○新キャラ
降って湧いたようなキャラ。アリシエ。あんた、どっから来て、どこまで話しわかってるんですか?
ガッシュへの迫りようが、唐突でやけに厚かましいというか。いえ、かっこいいですね。
○シュナイダーの悲劇。
ウマゴンはチェリッシュの名前を一生懸命言ってるのに、「めるめるめー」としかわかってもらえない悲劇。
人間も魔物もそう簡単にニュータイプにはなれない。
ウマゴンがシュナイダーと呼ばれるまで、君は刻の涙を見る。(←何の話しだ!!)
○巨神兵の復活
あな恐ろし。ファウードは火の七日間で地上焼き尽くすに違いない。
その者、蒼き衣を纏いて金色の野にガッシュベル。(←何の話しだ!!)
○ミクロ決死隊!
おおう、次は人体内部の冒険ですか。とっても面白そうですね。
怒濤のファウード編、ここのところ毎週胸が熱くなります。
「優しい者」が何故強いのか?ガッシュはずっと少年達に問い続けています。
それは、鋭い爪も牙もない裸の人間が、何故、万物の頂点に立つ資格があるのか?を我々に問うてるようにも思えます
同時に人としての優しさを失ったら、生物の頂点たる資格はないのだということをも気づかせてくれる良質な少年漫画ですね。